バリ島長期滞在1か月の生活費 物価、生活水準を最低賃金から知る

旅行

バリ島長期滞在した場合1か月の生活費はどのくらい?

バリ島に住んでいた時に、

「1か月10万円あれば、働かずに王様みたいな生活ができるんだろ?」

と、よく人から言われたことがあります。

私の答え

「10万円で、働かずに生活することは出来ますが、王様みたいな生活は出来ません。」

インドネシアの最低賃金は毎年決められる

バリ島の生活費ってどのくらい? 実際、長期滞在したとしたら、1か月どのくらいの生活ができるのか?

バリ島の現地の人の最低賃金から見ていくと、生活のイメージがわいてくると思いますので、バリ島の2019年の最低賃金を見てみるのが一番と思います。

まず、1か月の生活費といいますと、基準になるものの一つとして、インドネシア バリ島の現地の最低賃金を見てみると、参考になると思います。

最低賃金は一般的に

UMP(ウーエムペー/Umpah Minimum Provinsi)州の最低賃金

UMK(ウーエムカー/Umpah Minimum Kota/KabuPaten)市や県の最低賃金

と呼ばれていて、

例えば2019年の最低賃金は2018年の暮れに

Dinas Tenaga Kerja dan Energi Sumber Daya Mineral Provinsi Bali

から発表され、2019年の1月の給料から反映するようにお達しされます。

ちなみに2019年のバリ州の最低賃金は、2018年11月19日付でバリ州知事にサインされており、2018年12月5日にバリ州の労働省のホームページにアップされていました。

2019年のバリ島の最低賃金

バリ島の中で一番最低賃金(月給)が高いのは、

Kabupaten Badung バドゥン (クタ、ジンバラン、ヌサドゥア 他)で、Rp Rp2,700,297-

バリ島の中で一番最低賃金が低いのが

Kabpaten Bangli バンリで、Rp2,128,253-

となっています。

2019年4月27日のレートで計算すると、

IDR 1(インドネシア1Rp)=約 0.00785円ですので、

Rp2,700,297X0.00785=21,197円

となります。

最低賃金が決められるもとになる「適正生活費の内容」

さてこの最低賃金はどのような方法で決定されるのかというと、
その地方ごとに、算出される60項目の適正生活費(Standar Kebutuhan Hidup Layak /KHL)をもとに、以前は決定されていましたが、

現在は、それに、前年の経済の成長率と物価の上昇率をなどを反映させて決定されているようです。

適正生活費の60項目とは

衣食住の「食」の部分
1.米 10㎏
2.肉 0.75㎏
生魚1.2㎏
卵 1㎏
3.豆腐/テンペ4.5㎏
4.粉ミルク0.9㎏
5.砂糖3㎏
6.揚げ油2㎏
7.野菜7.2㎏
8.果物7.5㎏(バナナ,パパイヤなど)
9.小麦粉以外の粉モノ3㎏
10.お茶またはコーヒー75g
11.香辛料 15%

衣食住の「衣」の部分
12.長ズボン/スカート/イスラム服(綿素材)2ヵ月に1着
13.半ズボン(綿素材)4か月に1着
14.ベルト(合皮ノーブランド)12か月に1本
15.ワイシャツ 2ヵ月に1着
16.肌着、またはブラジャー 2ヵ月に1枚
17.下着(パンツ)2ヵ月に1枚
18.サロンと呼ばれる腰巻 12か月に1枚
19.靴(合皮)12か月に2足
20.靴下 12か月に4足
21.靴磨き品
靴墨 12か月に6つ
靴ブラシ12か月に1つ
22.草履/サンダル(ゴム)12か月に2つ
23.バスタオル 100㎝x60㎝
24.お祈りのためのモノ
イスラム教の祈りの時の敷物 12か月に1枚
イスラム教女性がお祈りの時に身に着ける衣 12か月に1着
イスラム教男子のpeci(ぺチ)と呼ばれる帽子 12か月に1つ

衣食住の「住」
25.貸部屋 1か月
26.ベット 48ヵ月に1回
27.寝具
マットレス 48か月に1枚
枕 36か月に2つ
28.シーツと枕カバー(綿)12か月に2セット
29.テーブルとイス 1つのテーブルと4つの椅子 48か月に1セット
30.タンス 48か月に1つ
31.ほうき 12か月に2つ
32.食器類
お皿 12か月に3枚
コップ 12か月に3つ
スプーンとフォーク 12か月に3セット
33.アルミニウムのやかん サイズ25㎝
34.アルミニウムの中華鍋 サイズ32㎝
35.アルミニウムのお鍋 サイズ32㎝
36.調理器具 アルミニウム 12か月に1つ
37.炊飯器 サイズ0.5リットル 350ワット 48か月に1つ
38.ガス台(調理する部分が1つ)24か月に1回
ガスメーター付きホース 10ℓ
プロパンガス 3㎏ 60か月に1つ
39.ガスの詰め替え 3㎏ 2回
40.プラスチックのバケツ サイズ20リットルのもの 12か月に2つ
41.プラスチックの手桶 12か月に1回
42.電気代 900ワット 1か月分
43.電球 14ワット 12か月に3個
44.清潔な水 (インドネシアの水道基準)2立法メートル=2000リットル
45.洗濯洗剤 1.5㎏
46.食器用洗剤 500g
47.アイロン 250ワット 48か月に1つ
48.移動可能なプラスチック棚 24か月に1回
49.包丁 36か月に1回
50.鏡 36か月に1回

教育
51.ラジオや本 48か月に4冊または48か月に1つ
52.ボールペン 12か月に6本

健康
53.歯磨き粉 80g/月
石鹸 80g 2個/月
歯ブラシ 12か月に3つ
シャンプー(ローカルブランド)100ml
生理用品または、髭剃り 10個入り(1包または1セット)
54.制汗消臭剤 100mlまたは100g 12か月に6ボトル
55.蚊取り線香 3箱
56.散髪 床屋または美容室 12か月に6回
57.櫛 12か月に2つ

交通費
58.通勤費 公共交通機関利用往復 30日分

レクリエーションと貯金
59.レクリエーション 地域内 12か月に2回
60.貯金2% 1~59の合計から2%

以上のような感じで計算されるようです。

以上の項目に、金額を当てはめてやりくりできるのであれば、最低賃金の金額でバリ島で生活ができるというわけです。

実際、この最低賃金で1か月生活できるのか?

さて、そうはいっても、実際この金額で生活できるのでしょうか?

実際に、適正生活費の金額を当てはめてやりくりできれば、あなたは立派な最低賃金で生活できるインドネシア人になれます!・・・・ですが、

でも・・・・、

適正生活費の60項目の中には日本人の私から見てだけではなく、インドネシア人から見ても?というところが、ちらほらあります。

例えば、

床屋2ヵ月に1回って・・・?

卵はMサイズが約65gなので、1㎏だと15個くらい? 2日に1個食べる計算。

しかし 肉が750gって少なすぎないですか?1日約25gの肉。

あとは

デオドラントが、計算されているのは、やはり、体臭対策、暑い国、汗をかく国なんだなぁ と改めて実感。

意外と適正生活費の中に含まれていないんだなぁとおもったのが、

[トイレットペーパー]

私がインドネシアで仕事をしていた時の印象としては、

「この最低賃金の金額で一人暮らしは絶対無理」

以上です。

私がバリ島で働いていた時、私は車通勤でしたし、

公共の交通機関がほとんどないと言っていいバリ島では、スタッフ全員が・・・本当に全員がバイクに乗って通勤してきていました。

そのバイクは、ほとんどがローンで購入されていて、それだけでも月の支払いが50万ルピア~とかがほとんど。

スタッフを募集しても徒歩で通勤できる近所の方の応募には一度も当たったことがなく、

一番近くてバイクで15分くらいの距離一番遠くて片道1時間半で通勤してきているスタッフがいました。

という状況なので、通勤にかかるガソリンが、おおよそ1か月10万ルピア~20万ルピア。

昼食は、大型ホテルのように社食があるならならいいのですが、ないところは、ほとんどのスタッフがお弁当は持参ではなく、近くの市場(パサール)で購入、大体1食15000ルピア~2万ルピア×20日=30万ルピア~40万ルピア

携帯電話のプルサ(通話カード)5万ルピア前後

それに加えてバリ島のヒンドゥー教の方たちは、お供えの材料や出来合いのお供えの購入があります。

もう、それだけで、結構な金額になってしまうので、遠方から働きに来てくれているスタッフ(主婦)は、

「昼食代と、おやつと、ガソリン代とプルサとお供えだけで、1か月の給料がなくなっちゃうわ~ あははは~」

という子がいました。

なので、最低賃金でどんな方がなんとか生活できるかというと、

実家から通っている独身の子ならなんとか、生活できるかな。。。

という印象です。

結婚していて、子供が2名とかいて、貸アパートに住んでいる方は最低賃金では絶対無理、共働きでないと絶対無理なので、そういう方は、遠い田舎の実家に子供を預けて、夫婦で安い貸アパートに住み、休みの日に子供の顔を見に帰る・・・・というスタッフもいました。

夫婦で最低賃金しか稼いでなく、子供が2人いる。

こういう感じの生活は、キツキツで貧しい・・・・そういう印象でした。

ある高級ホテルのスタッフのお給料はサービス料が基本給の数倍

ある高級ホテルは、スタッフの基本給が最低賃金ですが、+サービス料で1か月のお給料がかなり高給となっています。

下手すると、インドネシアで小さな企業に雇われている日本人より手取りが良いくらいです。

そのシステムは、ホテルで食事した時のレシートから見れます。

レシートに、タックス、サービス料の欄があり、それなりのホテルでは、サービス料は10%となっており、それが、毎月スタッフに配分されます。

あるホテルでは、基本給(最低賃金)+支払われるサービス料が基本給(最低賃金)の3倍~4倍とのことでした。

サービス料が基本給の数倍で手取りは良いが・・・の落とし穴

手取りが良いが、その手取りの内訳が、サービス料でほぼ占められている場合・・・・

サービス料が予定よりも少なく、給料がほぼ基本給のみの給料だった場合、

1か月の生活の予定がまったく狂ってしまいます。

例えば、

観光客の落とすお金で島の経済が成り立っているバリ島が、爆弾テロや津波、地震。。。などの観光客が足離れする事態に見舞われると、

お客さんが減るわけですから、当然サービス料も減ってしまいます。

特に、かなり前の記憶になりますが、

大きな爆弾テロがあったあとの、バリ島の状態は最悪でした。

高級ホテルに働き、ローンで住宅の購入をしていたインドネシア人の知り合いが、住宅を手放したり、子供を大学に行かせ続けることができなくなったので、多くの現地の大学生が休学したり、辞めてしまったりしました。

バリ島では副業が当たり前

副業・・・と、日本ではようやく副業という言葉が一般的になりましたが、バリ島では副業は当たり前のことです。

働く主婦が、家に帰ってから、出来合いのお供えを作って売っていたり、ホテルに働いていても、家でワルンと呼ばれる小さな食堂を経営していたり、

養鶏場をやっていたり、

保険の外交員をやっていて、本職の何倍も稼いでいる人もいました。

まとめ

以上、バリ島の最低賃金、バリ島の物価、生活費にふれて、生活の中身を見てみました。

これから、バリ島で生活をしようとしている方など、是非参考にしてみてください。